【片岡鶴太郎さんの生き方】
2023-08-31
3年ほど前に群馬県の草津ホテルに家族で泊まりました。
ホテルの敷地内には片岡鶴太郎さんの美術館があって、宿泊者には入館割引券があることを知りました。ホテルの方になんで鶴太郎さんの美術館がこの場所にできたのかを聞いたところ、鶴太郎さんとホテルの社長が知り合いで、鶴太郎さんは年末年始には毎年草津ホテルに宿泊にくる間柄だとのことでした。
私も家族も、鶴太郎さんの絵は大好きでしたので、この美術館をゆっくりと拝観させて頂きました。
鶴太郎さんは、お笑いタレントで俳優、ボクサーのプロライセンスも持っていて、絵も描くしヨガにもはまって激やせしたりして、とにかくユニークな人生を送っている人というイメージを持っていました。
鶴太郎さんの最新刊「老いては好きにしたがえ!」は、タイトルが面白そうだったので、早速、読んでみました。
鶴太郎さんが何故いろいろなことに興味を持ち、それを実行して現在に至っているのかという歴史、そのベースにある一本筋の通った考え方が率直でわかりやすく書かれていて、私が今まで描いていた単なるお笑いタレントで多趣味で絵がとてもユニークという表面的なイメージの奥にある彼の生き方について理解を深めることができました。
特に印象に残ったことは、自分の潜在意識の中にまだ芽が出ていないシード(気付いていない能力)があって、そのシードがサインを送ってきたので目先の収入や人気には拘らずに、新しいことにチャレンジしてきたということです。
人はだれでも、鶴太郎さんのいうシードをいうものを持っていて、時々そのシードが目を出したいと言ってサインを送ってくるのだけれど、そのサインに気がつかなかったり、自分にはできないと言って、自分でその芽を発芽させないまま一生を終える人が多いのではないかと思います。
「老いては好きにしたがえ!」というタイトルは、高齢化社会を迎えた日本の多くの高齢者に向けた鶴太郎さんからのメッセージだとは思いますが、私は高齢者だけでなく、むしろ若者こそ今までの常識にとらわれずに、自分のシードのサインをキャッチして、その芽を発芽させて自分らしく楽しい人生を送って欲しいと思いました。