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APC株式会社

【日本特有の“おまかせ”文化】  

2022-12-28

米国では今、客単価10万円を超える高級すし店が増えているという。

人気のカギは、あらかじめ決められたメニューが提供される「OMAKASE(おまかせ)」というシステムとのこと。

私は食べ物に好き嫌いがないので、昔からいろいろとメニューを選んだりするのが面倒なので、「店長のおまかせ」というメニューで料金が妥当ならば、「おまかせ」を選ぶことが多かったです。一緒にいたメンバーからは、おまかせは自分の意思ではなくて他人任せなので、自分で好みを選んで注文すべきだと言われたこともありました。

私としては、「おまかせ」というのは、ただ面倒だからということだけではなく、その店が季節やその土地ならではの新鮮や食材などを使って、プロの店長や板さんが自信を持って考えたメニューだと思うので、自分で好きなものを選んで注文するよりは、店長や板さんのセンスや腕に対して信頼感を持って、あるいは期待感を持って注文をするという感覚でした。

今でこそ、注文した料理について、こと細かく説明をしてくれる親切なお店が多くなりましたが、以前は注文した料理についての説明を受けることはほとんどなく、出された料理をただ味わうだけでした。一方「おまかせ」メニューの場合は、出てくる料理がわからない場合が多く、何が出て来るのかという期待感が楽しみでもありましたし、その料理や素材などについて説明をしてくれることも多かったので、それもまたおまかせ料理の楽しみにもなっていました。

昔ながらの日本のこの「おまかせ」文化は、日本特有の文化ではないかと思います。

日本には自分の個性を出さずに皆と一緒という文化があって、この文化は料理の分野でも根づいているのかも知れません。

一方、欧米のお店では、一般的に焼き方や味付けなど、どれだけお客の好みに対応して提供できるかが重要だと言われていて、最近は日本でも、例えばラーメン店などは麺の固さやスープの辛さなどをお客の好みにアレンジするお店が増えてきています。これはラーメン店だけに限らず、欧米のようにお客ごとの好みに対応する店が多くなってきました。

注文時に好みを聞かれて自分好みにアレンジしてくれるというお店の姿勢は、お客にとってはとても心地よいですし、またこのお店に来ようという心理が働きます。

そんな中で、今回の米国の「OMAKASE(おまかせ)」ブームは、まだ一部の高級店に限られてはいるようですが、店長やシェフ、板さんのその土地ならではの食材を使った料理のセンスや技術に期待するという昔ながらの日本の文化が米国でも流行り始めていることを知り、とても嬉しく感じました。

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