【すべてはやる気次第】
2023-09-15
「人生はいつからでもやり直せる」という新聞記事(朝日2023/9/9)を読みました。
中卒の元暴力団員(左手の小指がない)の男性が、広島県の小さな学習塾に入塾し、3年足らずで慶応大学に合格したという内容です。
この男性は、5歳で両親が離婚し母親と2人暮らしをしていたが、母親への反抗心から非行に走り、窃盗と障害で少年院に入りました。
20歳で指定暴力団の傘下組織に入り、23歳の時に恐喝容疑で逮捕されるなどして計7年間も服役したそうです。
31歳で出所し身元引受人の母親と久しぶりに会った時に、やせた母親から「元気そうで良かった」と言われ、申し訳なさでいっぱいになって足を洗うことを決意。
新聞配達やタクシー運転手、不動産会社経営などを行う中で、人生でやり残したことを自問自答した結果、勉強して慶応大学に行くことを42歳で決意。
周囲からは「元ヤクザが慶応なんて行けるわけがない」と言われたことで、かえって「コノヤロー」と燃えたそうです。
2018年8月に高校卒業程度認定試験に合格し、20年春に慶応大学に合格しました。
今は、司法試験の合格に向けて法律の勉強をしているそうです。
この記事を読んだ時、直ぐに思い浮かんだのが世界最高齢のプログラマーでIT伝道者として活躍中の若宮正子さん(88歳)でした。
若宮さんは、高校卒業後に銀行に入行し、60歳で定年退職後、パソコンを独学で学んだようです。70代になってからは同年代の親しい友人を招いてパソコン教室をはじめ、友人から「自分でアプリを作ってみたら?」と言われたのがきっかっけで、多くの人にも手伝ってもらいながら82歳の時にゲームアプリを完成させました。
今では、年間約150もの講演を引き受けて日本中を飛び回っています。
高齢者でも現役で活躍している人は数多くいますが、この元暴力団員の中卒の人のように42歳で奮起し、2年間の勉強で慶応大学に合格した事例や、高卒で会社を定年退職後、独学でパソコンの勉強を始め、多くの人のサポートを得たとはいえ82歳でゲームアプリを開発した若宮さんのような方がいることを知り、
人は「やる気」さえあれば、何歳からでも体力的なことを除けば何でもできるんだ、と改めて思い知らされました。
「もう年だから」と思ってやりたいことをあきらめてしまう人が多くいるとは思いますが、
「人生はいつからでもやり直せる」ということをこの2人から学びました。
しかしながら、私は辛いことは苦手なので、自分が楽しいと感じることを、これからもチャレンジし続けたいと思います。