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【歯をダメにしない3原則】 

2024-07-31

「歯をダメにしない3原則」は「抜かない・削らない・治療しない」という衝撃的なタイトルのYouTubeを見ました。この考えを提唱しているのは、歯学博士の小峰一雄氏で、インタビュー形式で展開された内容は、更にこのタイトルを越える衝撃的ものでした。

小峰氏は、もともと普通の歯医者と同じような治療をしていましたが、歯の治療した患者さんが2年後に戻ってきたら歯が腫れてしまってダメになっていました。そこで、ものすごく後悔をして、自分の治療が未熟だと思い、毎週日曜日には研修会に出席して再度勉強をし直したそうです。

しかし何度やってもダメで、歯を治療するほどに歯がダメになることに気付き、歯医者をやめようとまで思ったそうです。しかし、他のビジネスの知識も経験もないのでうまくいかず、歯の関連の勉強を始めたところ、歯と全身の健康には関連があるという本との出会いがありました。

この著者は、同じく歯科医師であったウェストン・プライス博士で、プライス博士は世界中を回って、どういう人たちが虫歯ができるのか、いろいろな歯周病との関連を調べた結果、近代文明がもたらした食事の影響で虫歯や歯周病が増えていることをこの本で報告しました。

この本を見て小峰氏は感動し、食事と虫歯・歯周病の関連性について勉強をし、その過程で、栄養学の先生との出会いもあって、虫歯・歯周病は食事で治せることに気付き、この世界に入ってきたということのようです。

そこで、食事療法をしながら虫歯や歯周病を治療していると、いろんな病気が治ってくることに気付きました。特に緑内障が治る人が多いことに気付き、緑内障は血管の病気なので、血管の病気も治る人が多いことも分かりました。また、歯周病の患者さんの食事指導をしていたら、がんの患者さんがいて、がんが消えてしまったという報告も来て、虫歯は血管の病気、歯周病はがんとの関連が深いことにも気付きました。

また、30年前に友人が目の神経の後ろに腫瘍があって手術もできない状況にあり、たまたまアメリカでゲルソン療法(がんと慢性病のための食事療法)の研修があって受講して帰ってきたので、試しにやってごらんということで、その友人にゲルソン療法をやったところ、あっという間に腫瘍が消えてしまったようです。その後30年が経過しているが、その友人は今でも小峰氏の患者として通っているようです。

そんな経験から、これからは今までにはない新しい分野の治療法を広めていこうということで20年近く今の食事療法を続けているとのことでした。

小峰氏は、歯科医としての挫折から、たまたまプライス博士の本やゲルソン療法との出会いを通じて、すべての病気は、人間が本来持つ自然治癒力で治すことができると確信するようになり、その自然治癒力を高めるためには食事が大きな影響を与えていると主張しておりました。

私は製薬企業での経験から、慢性疾患は西洋医学では治癒させることはできないと思っているのですが、小峰氏のように西洋医学の限界を感じて、病気は全身病ととらえ免疫力や人間本来が持っている自然治癒力を高めることに注目する人が最近は増えてきているように思います。

歯科医師が歯の治療の挫折経験から、このような考えに至った経緯がとても面白いと思いました。

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