【人間を怖がらないニホンライチョウ】
2024-08-15
昨年に続いて、山仲間と北アルプスの燕岳(標高2763m)に登ってきました 。
燕岳の肩にある燕山荘という人気の山小屋に泊まったのですが、夕食後の赤沼オーナーのお話とアルプホルンの演奏が有名で、いつも楽しみにしています。昨年は、コロナの影響もあってアルプホルンの演奏は中止になってしまったのですが、今年はオーナーの演奏を聴くことができました。
今年は気温上昇の影響もあってか遭難事故が多いらしく、先日も登山途中で熱中症になって死亡した人がいたと話していました。また、事故は登山中よりは下山中に起こることが多いので、歩幅を小さくして歩くことを推奨していました。
昨年も仲間の一人が下山中に転倒して怪我をしたのを記憶していて、今回の下山途中でも捻挫をして歩けない人をレスキュー隊員が救助をしている現場に遭遇したので、いつも以上に怪我をしないよう皆で注意をし合って無事に下山できました。
また、今年は年配の女性登山者が多く、感覚的には全体の7割が女性登山者で、時代の変化を感じました。驚いたことに、80歳は明らかに越えているであろう背中の曲がったおばあさんがリュックを背負って登っていました。
凄い!というよりは、むしろ大丈夫かな、と心配になってしまいました。
赤沼オーナーの話で印象的だったことは、人間を恐れないライチョウは、二ホンライチョウだけだそうで、 世界中の他のライチョウは、狩りの対象になっているために、人間の姿を見るとあっと言う間に飛び去ってしまうらしいです。
今年は、残念ながらライチョウを見ることはできませんでしたが、昨年は、燕山荘の近くでライチョウ親子が日向ぼっこをしている姿を見ることができ、登山者の目を和ませてくれました。
海外の人からすれば、ライチョウが目の前でのんびりと過ごしている姿は信じがたいようで、長い年月をかけて人間とライチョウとの間の信頼関係を築き上げてきた日本人に対して、尊敬の念を抱いているとのことでした。