【スピリッチュアルな世界】
2024-10-28
学生時代のサークル仲間で、年に3~4回集まってお酒を飲むのですが、その前に少しだけ勉強会もしようという会を、もうかれこれ40年間も続けています。記録が残っているだけでも135回も行っていて、こんなに長く続くとは、誰も思っていませんでした。
今年、私が当番幹事だった会で、田坂宏志氏の「死は存在しない」という著書をテーマにメンバーで意見交換をしました。
著者の田坂宏志氏は、東京大学で原子力工学を研究して博士号を取得した科学者で、宗教とは縁もゆかりもない方です。
この著書では、ヒトは肉体と魂があって、死後も魂は生き続け、時間と空間を越えたゼロポイントフィールドという宇宙意識に戻るという仮説を実際に自分が体験した様々な不思議な現象などを例にとって、宗教的な内容も含めて科学者らしく論理的に解説をしているところがとても面白いと思いました。
そこで、この著書をベースに意見交換ができればと思ったのですが、参加メンバーからは「自分は唯物論者なので、この本のような考え方はまったく理解ができない」「この本を読む時間が無駄だった」と言った意見が多く出て、メンバーから集中砲火を浴びた形になってしまい、意見交換はちょっと無理だと思って速やかに飲み会に切り替えました。
ところが、昨日開催されたセミナーでは、チベット密教、量子生命学、波動医学、曼荼羅の世界などがテーマで、300人ほどがZoomで参加していたのですが、多くの参加者は唯物論者ではなく、スピリチュアルな世界を受け入れるメンバーたちでした。
講演者の一人で量子生命学を講演した大学の准教授は、「心理は目に見えない所にある。物理学者は皆そう思っている」と力説していて、「自分は唯物論者だ」と言った私の友人とは真逆のことを言っていたのが、とても印象的でした。
このセミナーで知り得たことは、目に見えないスピリッチュアルな世界の現象は、最先端の量子科学によって説明がされるようになってきていて、宗教と科学、哲学の融合がされ始めていることでした。
「地球の周りを太陽が回っている」と信じられていた、つい500年ほど前の時代に、「地球が太陽の周りを回っている」と唱えたガリレオが「聖書に反する説を唱えた」として裁判にかけられ投獄されたことは有名です。
いつの時代でも「新たな理論」や「新たな思想」を唱えることには疑問や批判を浴びることが常ではありますが、いろいろな民族が入り交じり、科学の進歩が速くなった現代においては、様々な考え方を受け入れる包容力が益々必要になってきているのではないかと思いました。