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【新型コロナ後の先進国治安の悪化】

2025-02-28

イギリスの調査会社ヘンリー&パートナーズが発表する「ヘンリー・パスポート・インデックス」によると、2024年版では日本のパスポートは世界で最も強力なパスポート(世界最強パスポート)に選ばれています。世界227か国・地域のうち194か国・地域にビザなしで入国できることが評価されました。

日本のパスポートは世界的に見ても信用が高く、多くの国に30日~90日ほどの短期滞在であればビザなしで旅行などに行くことができるため、海外では盗難されることもあると聞きます。

そんな世界最強の日本パスポートですが、日本人のパスポート所持率は、なんと6人に1人だと聞いてビックリしました。

その理由としては、コロナで海外に行けなくなったり、世界的インフレや円安の影響もあって、海外旅行の費用が高くなったため、海外に出かける日本人が激減したことが影響しているようです。

私は旅行が大好きなので、新型コロナの時でもハワイや台湾には行っていたのですが、コロナ後は、世界的に治安が悪化しているようで、比較的治安が良いとされているハワイでさえ、コロナ後は以前よりも銃事件や強盗事件などの犯罪が増加している傾向にあるようです。

特にアメリカ西海岸のサンフランシスコ市内の治安悪化が深刻になっているようです。
昔は花のサンフランシスコと言って、世界中の人が憧れた都市でしたし、近くにはIT・テクノロジー企業が集まるシリコンバレーがあって、アップル、グーグル、メタや最近では、話題のNVIDIAやNetflixといったこれからの世界をリードする企業があります。

世界中から優秀な人材が集まり高額所得者が多いことから、サンフランシスコの住宅価格も高騰して、一般人には手が出なくなっていると聞いていました。

ところが観光客であふれていたこの街は、コロナ後には大きく姿を変えているようです。大きな原因は、市内・近辺のIT・テクノロジー企業がコロナ禍で一気にリモートワークへ移行し、コロナが治まった昨年からも「オフィスワーク」に100%戻ることはなく、「テレワーク」と組み合わせた「ハイブリッド型」をとる企業が多くなり、街の昼間の人口が大幅に減少しました。

ビジネス街に出店していた小売店や飲食店の撤退などでホームレスが増加して、それが観光業にも影響し負のスパイラルに陥っているようです。
昨年のサンフランシスコのオフィス空室率は30%を超え過去最高で、全米の主要都市で最悪となっています。

治安の面でも、高級時計の強盗&盗難は、新型コロナが収束したこの2年の間で、ヨーロッパやアメリカで激増していて、海外メディアによれば、2023年春には、アメリカのロサンゼルスやフランスのパリ、英国ロンドンで高級時計の盗難が前年比で50%以上も増えたと報告されています。

今年は、新型コロナ後として初めてフランスとスペインに行く予定にしているのですが、新型コロナ後は両国とも治安が悪化しているようで、今まで以上にスリや窃盗が増えていて、より注意が必要なようです。

新型コロナの影響は、世界的なインフレを誘発し、経済ばかりではなく、人々の健康やライフスタイル、貧富の格差拡大と治安の悪化など、多岐に亘って大きな影響をもたらしているようです。

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