【マスクを外さない日本人】

2022-06-03

厚生労働省は５月２５日付で新型コロナウイルス対策のマスク着用について、人との距離が2メートル以上あれば、屋内でも屋外でもマスクの着用は必要ないとする考え方を公表しました。これは夏に向けて、マスク着用が返って健康面で問題になる可能性が出てきたからとも言われています。

コロナの感染リスクについては、昨年から専門家の間では、屋外ではマスクを着用しなくても感染リスクは低いと言われていたことですが、日本では、ほぼ１００％の人が屋外でもマスクを着用していて、私はそのことにとても違和感を感じていました。

今まで政府はマスク着用に関する明確なガイドラインを明示してこなかったし、昔から日本人は安全だけではなく安心まで求める気質であると言われていますので、このために日本では屋外でもほぼ１００％の人がマスクを着用し続けているのだと思っていました。

ところが今回、政府が脱マスクの見解を公表したにもかかわらず、未だにほとんどの人が屋外でもマスクを着用し続けているので、単なる政府の考え方や安全性に関わる気質だけの問題ではないのではないかと思い調べてみたところ、面白い調査結果が公表されていました。

それは、この２年間のマスク着用の経験を踏まえて、マスクをする方がいろいろな意味で安心感があるという人が少なからずいることがわかったようです。コロナ禍でメークも運動もしなくなった方が増え、めっきり老けた自分を今さらさらすのは恥ずかしいと思う人も多いようです。また、マスクによって若く見られたり、綺麗に見られたりするメリットも体感しているようで、ここで敢えてマスクを外す必要性を感じていないのだそうです。

そう言えば、最近は可愛い娘やカッコいい子が多くなったと思っていたのですが、それは皆マスクをしていることが原因であることに気が付きました。

マスクを外した途端に、イメージが崩れた経験は数知れずです。

コロナが落ち着いても、多くの人がマスクを着用し続ける姿は、脱マスクが一般的になった海外の人から見たら、異様に映ると思います。

私は、以前から屋外ではマスクをしなかったのですが、変な目で見られたり、避けられたりして何となく気まずい思いをしていました。

今般の厚労省のマスク着用の考え方が公表されてからは、前のような気まずい思いはなくなりましたし、マスクをしていない人と出会うと、何故かとてもカッコ良く見えるし、また嬉しくもなります。

屋外ではマスクをしない方が、より快適だし健康的だとは思うのですが、日本はコロナ前のような脱マスクの状態にいつになったら戻れるのでしょうか？