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【和田秀樹氏の最近の著書「80歳の壁」】

2022-05-27

人生100年時代、いや120年時代と言われる中、

「どのようにしたら、70歳代、80歳代になっても元気で楽しい人生を送れるのだろう」

というのが、今の私のテーマになっています。

そんな中、高齢者医療の第一人者である和田秀樹氏の最近の著書「80歳の壁」を読み、

医師としてよくここまではっきり書けたものだと思うと共に納得できる内容ばかりでした。

・医療には頼るな、医師には「健康」という視点がない

・臓器別診療の弊害

・健康診断は受けない方が良い

・がんは切らない方がいい

・血圧、血糖値、コレステロール値は下げなくていい

・薬は必要最低限に、不調な時だけ飲めばいい

これらは、多くの医師からも反発を買っているのではないかと思います。

私は長い間製薬会社で仕事をしてきたのですが、周りの人には「できるだけ薬は飲まない方がいい」と伝えておりますし、私自身も飲まないようにしています。

それは、現代の主な病気である糖尿病、心疾患、高脂血症、脳卒中、高血圧症、がん、アルツハイマー病といった生活習慣病は、残念ながら薬では治療することはできず、あくまでもその症状を改善する対症療法でしかなく、これらの根本治療は、その原因となる食生活、運動、睡眠、ストレスなどの生活習慣を改善する以外に方法はないと思っているからです。

医師は、患者さんには薬や健康診断を勧めるのに自分はやりたがらないと言います。それは、薬や健康診断は寿命を大きく伸ばすものではないことを経験的に知っているからだと和田氏は述べています。

これからの高齢者は、病気や老いを受け入れて、嫌なことは我慢せずに好きなことだけをすることが、楽しい人生を送る秘訣だと繰り返し述べています。

私も全く同感です。

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