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【健康診断の功罪】 

2022-10-05

会社の事業者は社員に対して健康診断を年1回は受けさせる義務があり、受けさせないと違法行為となってしまいます。これは、社員の健康を守るためという名目で、多くの人が年に1回は健康診断を受けていて、その費用の多くは事業者や各自治体が負担や援助をしています。

このように多くの人は、義務として健康診断を受けていますが、私は昔から健康診断が大好きで、過去のデータも全て保管していて、それらデータの変化を見て生活習慣を確認するのが楽しみになっています。それは、これらデータの変化を早めに確認することによって、生活習慣病を予防することができると思っているからです。

昨今、健康診断にはメリットがないとか、財政破綻した夕張市の事例で、市民病院が廃止になったらほとんどの病気で市民の死亡率が下がったとか言われていて、健康診断の功罪が議論されています。

確かに、血圧やコレステロール値や血糖値などの日本の正常値は疑問な点が多く、それによって病気と診断され、多くの人が薬を服用させられていることには懸念をしています。

以前、肺がん診断の第一人者という偉い先生が、「私はどんな人でも肺がんを見つける自信があります」と発言していたのを聞いてとてもショックを受けた記憶があります。

これは、どんな人でも肺がんは常に体の中で発現していて、言い換えれば、この肺がん細胞は自己免疫によって消滅している、という現象が体の中で常に繰り替えされていることを示しているのだと思います。

もしこれが真実だとすれば、診断技術が進歩すればするほど、一時的に発言したがん細胞の発見によってがんと診断を受け、その診断結果によって精神的なショックで免疫機能が低下し、自己免疫機能が十分に働かずに、本来ならば治ってしまったがんが進行することも考えられると思います。ましてや、がんと診断されたことにより、抗がん剤や放射線治療といった免疫機能を低下させる治療によって、かえってがんの悪化を促進させてしまうこともあり得ると思います。

通常は、常に自己免疫によって病気にならないようにコントロールされていて、そのコントロールが何らかの要因によって崩れた時に、初めて病気として発現するわけで、そうなる前の早期にその兆候を見つけて生活習慣を改善することが極めて大事なことだと思います。

健康診断は、ヒトの健康を守るためという大義のもと、商業的な観点で過剰な診断や治療がされていることは否定できない事実だと思います。

私たちも、大切な自分の健康を医師だけに任せきりにせず、自ら調べて自己管理すると共に、良い医師を選べるだけの知識も得られるよう努力をしていくことが、これからの時代には必要だと思います。

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