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【ハワイのベトナム料理店】

2023-07-04

先月ハワイに滞在していた時、ビジネス仲間のメンバーがホノルルに集まるとの連絡があったため、その夕食会に参加しました。

会場は、ベトナム料理の「マイラン」というお店で、予約で直ぐに満員になるようです。その日も満席で、隣の部屋には、お相撲さんの団体と付き人たちが大勢来ていて、一人あたり我々の3倍ほどの料理を食べているとお店の人が言っていました。

お店の壁には、日本の著名人と店主サムさんとのツーショット写真がずらりと飾ってあって、高倉健さんの写真入りサイン色紙が額に入れられて目立つ場所に飾ってありました。

店のオーナーは、日本人と高倉健さんが大好きと主張している写真群の壁でした。

日本の有名人が来る店らしいので、店主のサムさんに日本の方は結構くるのですか?と聞いたところ、「お客の8割から9割は日本人だよ」と言って、高倉健さんの著書「旅の途中で」と「南極のペンギン」をわざわざ出してきて私に見せながら、「ここに私のことが書かれているんだよ」と、とても自慢げに語ってくれました。

高倉健さんの映画はあまり観たことはなかったのですが、最近、養女として17年間寄り添った小田貴月さんが今年3月に『高倉健、最後の季節』を出版し、徹子の部屋でもテレビ出演をして話題となっていて、高倉健さんの人柄についてメディアで語っていたのを最近聞いたことから、丁度、高倉健さんに興味を持ち始めていたところでした。

サムさんと健さんとはどのような繋がりなのか、ちょっと興味がでたので、2005年発行の古い本ですが、この「旅の途中で」を買って読んでみました。

職業柄、多くの人との出会いがあった中で、高倉健さんがサムさんのことを本で取り上げるというのは、よっぽどの縁なのだと思ったからです。

健さんはこの著書で、「自分は、いつもなんだか暗い難しそうな顔をして、下向いて仏頂面してるんじゃなくて、ああいうふうに、人に何かを与えられるような毎日を生きたいなあと思うんです」「もっと側にいて、この人と同じ空気を吸っていたいと思わせる不思議な人」、とサムさんを評しています。

ここ3年間、コロナの影響で日本人観光客が激減し、日本人観光客主体の多くのお店が閉店に追い込まれたにも拘わらず、このマイランが生き残ったのは、サムさんの努力と人柄でコロナにも影響されない根強い日本人ファンが多かったためなのだと思いました。

今の時代、旅行に行かないでも映画やテレビやユーチューブで見ればだいたいわかると考える人も多いようですが、やっぱり現地に行って直接人や景色や空気に触れたり、食べたりして感じる体験は、日常生活では得られないエネルギーが補充され、人生がより豊かになるような気がしています。

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