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【日本一のトイレの神様】 

2023-07-14

娘が引っ越しをするというので、浜松にお手伝いに行ってきました。

 丁度、袋井のお寺で風鈴祭りをやっているとのことで、帰りに可睡斎と法多山に寄ってきました。

可睡斎は、私が社会人として入社した会社で新入社員研修の一環で合宿をした経験があります。かれこれ46年前のことなので、記憶は定かではありませんが、朝3:30頃に大きな鐘の音で起こされ、廊下の雑巾がけ、質素な朝食の後に住職の法話、その後に座禅をしました。

住職の法話の時、私と同期の友人は、不覚にも居眠りをしてしまったのですが、殺気を感じて目を覚ますと、住職と目が合ってしまいました。 バツの悪い思いをして隣をみたら、私の友人もすこやかに居眠りを続けていました。

住職は、「ただ今、すこやかにお休みになっておられる方がおりますが、そのような方は、私のお話を聞く必要がないくらいお悩みがなく幸せな方です」と言われました。

この住職の寛大なお言葉が、46年後の今でも忘れることができなかったのですが、今回、再び可睡斎を訪問し、寺の名前の由来を知って納得したことがありました。

応永8年、徳川家康は浜松城主になった折、幼い家康を戦乱から救った当時の和尚を報恩のために城に招いたのですが、なんとその席で和尚が居眠りを始めたようです。

それを見た家康は、和尚の安らかな親愛の心を悟り、「和尚、睡(ねむ)る可(べ)し」

(御前で眠っても無礼ではないとの意)と言い、可睡和尚と愛称され、寺号も東洋軒から可睡斎と改められたとのことです。

我々が法話の時に居眠りしていても、住職が寛容に対応してくれたのは、家康と可睡和尚の歴史があったからかも知れません。

その後、何かにつけてついコックリと居眠りしてしまうのは、可睡斎での新人研修の影響かも知れませんね?

せっかくなので、日本一と言われる可睡斎の大東司(トイレ)も見学してきました。

2010年に植村花菜さんの楽曲「トイレの神様」が大ヒットして、その年の日本レコード大賞で最優秀作品賞と作詞賞を受賞し「トイレの神様」が一躍有名になりましたが、ここ可睡斎にある日本一の大東司(トイレ)の烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)は凄い迫力で、まさに日本一のトイレの神様です。

機会があれば、是非、可睡斎にある日本一のトイレの神様に会いに行ってみてください。

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