【健康オタクほど不健康という皮肉!】
2022-03-25
健康ブームで様々なダイエット方法や運動方法などの生活習慣が推奨されており、健康オタクと言われる人々も増えています。しかしながら、このような健康オタクの方々がはたして健康かと言われると、必ずしも健康とは言い難いケースも多いようです。
健康オタクと言われる人は、「体にいい」と言われるものには何でも飛びつき、それがたとえまずくても健康のためには無理をして食べ続けてしまいます。また、体に良いと言われる生活スタイルを崩すことにも不安を感じているため、時には体が痛くても、体調が悪くても運動を欠かさずに行ってしまいます。休むと、不健康になったり太ったりするのではないかというストレスや不安を感じて、生活スタイルを変えられないのです。
アメリカでジョギングを普及させたことで知られるジム・フィックス氏は、ジョギングの健康上の利点を強調していましたが、ジョギング中に心臓発作で倒れ、そのまま死亡しました。52歳でした。
また、糖質制限ダイエットの第一人者であった作家の桐山秀樹氏は、90kgを超えた体重を30kg近く減らしたようですが、心不全により62歳で急逝して大きな波紋を呼びました。
世には、健康に関する多くの専門家が根拠に基づく様々な方法を推奨していて、時には真逆なことを唱えたりするため、知識が増えれば増えるほど食べられるものがなくなり、何が正しいのかわからなくなったりします。
私の師匠の一人であるDr. Mattが3日間の合宿セミナーのために日本に来日した時、
コンビニに行きたいと言ったのでアシスタントの方が成城石井に連れて行きました。ところが、Dr. Mattは 「ここでは買うものがない」と何も買わなかったようです。理由は、各食品の成分や添加物の表示が十分に記載されてなく、安心して食べられないからとのことでした。
成城石井は、セブンイレブンやファミマ、ローソンといった一般的なコンビニよりも健康に配慮した商品を販売しているので、この話を聞いた時、私はとても驚きました。
この3日間のセミナーでは、なぜ彼がそのように判断しかについて、科学的な根拠に基づき説明をしてくれたのですが、日本市場に出回っている食品は、何らかの懸念がある物ばかりで、健康食品に拘り過ぎると、とても不自由な生活をせざるを得ません。
Dr. Mattは、セミナーの途中で、「自分も完全な食生活ができているわけではなく、健康に良くない食事をすることも時々はあります。そんな時は気にせず、また改善すれば良いので、いわゆるジグザグな生き方をすることが大事です」と言われました。
私は、彼が「ジグザグな生き方」を勧めたことで、心が救われる思いがしました。
5年ほど前になりますが、家族で食事中に白米やドレッシング、デザート等について、「体にあまり良くないので、控えた方が良いよ」と助言をしたところ、
「皆で楽しく食事している時に、そういう話はしないでくれる?」と家族に言われ、楽しい食事が気まずい雰囲気になってしまいました。それ以来は、私は楽しく食事をしている時は、言いたいことがあっても、その場では言わないことにしています。
健康は、人生を楽しむためにとても大事ですが、健康のために楽しみを犠牲にし過ぎるのも、また考えものですね。