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【96歳でフルマラソンを完走】  

2025-06-30

「国内最高齢の96歳でフルマラソンを完走した」という記事が6月27日の朝日新聞に掲載されました。私は過去にハーフマラソンを走ったことがあるのですが、それはもう命からがらゴールをしたという辛い経験があるので、96歳でしかもフルマラソンを完走したということがどれだけ凄いことなのか、とても良く理解することができます。

この記録を作った奥山新太郎さんは、49歳の時に地元の運動会で1500m走に出た時、300mほど走ったところで息は絶え絶えになり、足も動かなくなって校庭でひっくり返ってしまったことが転機になったようです。

その時の悔しさから、自営で小学生の長女を育てながら、時間を見つけては近所を走ることを日課にして各地のマラソン大会に参加。

距離も5キロ、10キロと伸ばしていき、82歳で仕事を辞めてからも勾配のある10キロを走り続け、今年の1月に鹿児島の「いぶすき菜の花マラソン」という40回を超える歴史のある市民マラソン大会で完走を成し遂げたとのことです。

市民参加型スポーツのデータに詳しいアールビーズスポーツ財団によると、96歳のフルマラソン完走は、2004年以降の国内公認大会では、史上最高齢の記録のようです。

以前の私のコラムで「90歳以上でも筋肉は向上する」という著者の酒向氏の本を紹介しましたが、訓練をすれば、90歳以上になっても筋力や体力は向上するという酒向氏の言葉どおりの実例がさらに示されたわけで、多くの高齢者にとってはとても勇気づけられるニュースです。

最近、私と同年代(71歳)の仲間二人が立て続けに家の近所と家の中で転倒して入院をしたという連絡を受け、とてもショックを受けていたところだっただけに、奥山さんのニュースは、高齢になってもあきらめずに日頃から運動を心がければ、体力の向上ができることに確信を持つことができました。

若い時にはそれほど意識はしていなかった「人生を豊かに楽しく生きるためには、まずは健康が第一」という当たり前のことが、最近は益々重みを増して意識するようになりました。

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