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【帯状疱疹後神経痛について】

2023-02-15

私の友人で、6年前に目の下に帯状疱疹を患った方がいます。皮膚科で治療を受け、1週間程度で頭痛は収まり帯状疱疹自体も完治したと皮膚科の先生から言われました。

しかし、その1週間後からまったく異なる激痛が走り、皮膚科の先生からペインクリニックを紹介されたのですが激痛は治らず、日本でもトップレベルのペインクリニック専門病院にも通って、神経ブロックや薬物療法を試み1年程度で痛みは半分程度に軽減したようです。しかし、その後は一向に改善はなく、現在も継続的に痛みが出て夜は痛みで眠れなくなることもあるとのことでした。

この痛みは楽しい事や、夢中になれる事をやっている時はほとんど出ないようで、この痛みというのは、神経細胞の器質的な障害というよりは、精神的な問題も関わっているようです。

あるペインクリニックの専門家は、痛みは、体に起こっている異常を知らせるシグナルであるため、脳はその痛みを忘れないように記憶するようになり、痛みの信号は、症状が長引くほど脳に記憶されてしまうようです。

従って、特にひどい痛みを伴うような帯状疱疹や帯状疱疹後の神経痛の場合は出来るだけ早期に治療して痛みに執着しない脳を作ることが大事だと言います。

私の友人の場合、早期にペインクリニックに通院して治療をしたのですが、5年以上経過した現在もその痛みから解放されておらず、既に長期に亘って脳は痛みを記憶してしまっており、その脳を変えていくことは容易な事ではないのかも知れません。

心と体がお互いに強く影響し合っていることは周知の事実ではありますが、痛みに対して、悲観的な感情を持つ方は、痛みを強く感じやすく、治療効果も低下すると言います。

この帯状疱疹後神経痛は、人によってすぐ治る人もいれば友人のように長引く人もいるようで、脳の影響が強く反映される病気のため、早期の適切な治療が重要そうですね。

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