【加工食品に囲まれた便利な社会?】
2023-04-30
前回のコラムで、70代以降を有意義に過ごすには、食べること、運動すること、好奇心を持つこと、睡眠をとることの4つが重要であると書きました。
その中でも、毎日食べる食事の内容が健康な体を作るためには特に大切であることは、皆が理解はしているものの、コンビニの食料品やファーストフード店は益々改良されて増えているし、電子レンジでチンするだけで食べられる冷凍食品も益々便利で美味しい商品が開発されている状況です。
オーガニックな食材を使った手料理が、人の健康には一番ふさわしいことはわかってはいるのですが、ついつい便利で安価なもので済ませてしまっている自分がいます。
100歳になる元気なお婆ちゃんが、毎朝トーストにマーガリン(トランス脂肪酸の塊で欧米では使用禁止となっている)をたっぷり付けて食べるのが大好きで、長い間の食習慣になっているという記事を見て、人間の体って計り知れないすごいパワーを持っているんだと感心した記憶があります。
かえって、あまり食材に気を付け過ぎない方が、ストレスもなくなるし、トータル的には健康には良いのではないかと思い始めていたところでした。
ところが、最近、フードプロデューサーの南清貴さんの本を読んで、コンビニ弁当やファーストフードの恐ろしさを知り、これらのサラダと言われるものは、化学品で加工されて我々に提供される段階では、私たちに必要とされる栄養素はほとんど含まれない加工食品となっていることを知り驚きました。
またこのような加工食品は、うま味を感じさせるように強く濃い味に仕上げているようで、このような味に慣れてしまうと味覚異常になりやすくなるとも述べていました。その原因の一つに亜鉛不足がありようで、現にわたしも7~8年前に味覚異常を感じ、医師に原因を調べてもらったところ、亜鉛不足が指摘されました。
その後、亜鉛のサプリを毎日服用することによって、今は味覚異常は回復しています。
加工食品に囲まれた現代社会においては、全ての食品をオーガニックでまかなうことはできませんが、現代の加工食品の問題点を理解した上で、無理のない範囲で避けていくライフスタイルが、これからの子供達や健康維持には欠かせないことであることを痛感しました。